金銀パラジウム合金とは

金銀パラジウム合金での製作例

長期間口の中で機能する歯科補綴物には高い耐食性や咀嚼に耐え得る強度が必要です。また保険診療ゆえ国内どこでも幅広く製作でき、また経済性が求められます。これらを満たすものとして、金銀パラジウム合金の成分含有率は金12%、パラジウムが20%とJIS規格で定められており、その他の成分としては銀がおおよそ50%前後、銅が20%前後、さらにインジウム、イリジウムなどが微量含まれています。
加工しやすく安価な貴金属である銀を主体とする合金ですが、銀は金に比べ耐硫化性が低い(補綴物表面が雲りだんだんと黒色に変化する)ためパラジウムが加えられています。パラジウムは融点が高い金属のため、合金の融点を下げ加工性を高めるために銅が添加されています。一方銅の添加を増やすと耐食性が低下するため金を添加し、金12%、パラジウムを20%というバランスを持つ合金となりました。
諸物性が比較的安定し、加工がしやすく経済性に優れる金属としてこれまで保険診療の中心として利用されてきました。一方、パラジウムは個体差はあるもののアレルギー反応を引き起こしやすいとの報告もあります。